こんにちは!ワンオペ育児のママたぬきです。
ワンオペ育児の状態をずっと続けていることで、「今の状況が続くなら、パートナー(夫・旦那)がいなくても同じじゃないかな」「育児に協力しない夫は人生のパートナーではない」と思ってしまう人はいないでしょうか。
ええっ!?
ワンオペ育児で大変な日々が続いていることで、「自分だけだったら大人の食事は適当でいいのにな」とか「一人でいるみたいな感じがする」「何もやらない人がいるほうがイライラする」という気持ちになってしまうのはとてもよくわかります。
今回は、ワンオペ育児の離婚率や、離婚したい・別居したいなと思った人の体験や経験談をご紹介していきます。
ワンオペ育児中の「どうして自分はパートナーに対してモヤモヤしちゃうのかな」「なんだか離婚したいって思っちゃうな…」という人の気持ちが少しでも軽くなれば嬉しいです!
自分がなかなか育児に参加できないことで「パートナーをワンオペ育児状態にしているかも?」と思っている人にもぜひ読んでほしいです…。
- ワンオペ育児が原因で離婚の危機ってどうして?
- 生後1年以内の離婚率は高い?
- ワンオペ育児が原因で離婚を考えた人の心の声
- ワンオペ育児が原因となった別居の理由
- ワンオペ育児の離婚危機を立て直す方法
ワンオペ育児が原因で離婚された!?
ワンオペ育児について調べていると、「離婚」という言葉が検索結果に出てきます。
つい「ワンオペ育児 離婚」という言葉で検索をしてしまった人も、いておかしくないと思います。ネット上の知恵袋サイトでも見かける悩みですしね。
ワンオペ育児が原因で離婚した人(離婚された人)はどんな気持ちだったのでしょうか。ここでは、ワンオペ育児が離婚を考える原因の1つになっている人の気持ちについて深掘りしていきます。
ワンオペ育児ですでに大変で、それが続く状態に陥るはずなのに…「それでも離婚したい」って思うのはなぜなのか?色んな側面から考えてみましょう。
生後1年以内の離婚率は?
まずは、ワンオペ育児で非常に大変な思いをすることが間違いない生後1年以内の離婚率について、他の年齢よりも高いのかを調べてみました。
すると・・・1年以内はでてこなかったのですが、厚生労働省の調査によると、0〜2歳で母子家庭になった家庭は全年齢の37%ということがわかりました。
「理由不詳」の人の中の潜在層を含むと、0〜2歳が全体の約4割を占めるということがわかります。
0〜2歳で母子家庭になった人の37%(約4割)の理由が生別(=ほぼ離婚)でした。
ちなみに、母子世帯になった理由を全年齢で合計すると、令和3年の調査では「離婚」が79.5%です。(父子世帯になった理由で離婚が原因のものは69.7%です。)
つまり、シンママになるのはほぼ8割が離婚が理由、シンパパの場合は死別の割合がちょっと増えます。
0〜2歳という手がかかって大変な時であるにも関わらず離婚が多いのは…それほど、パートナーとの関係が変わる時期ってことなのでしょう。
「産後で自分の体も大変なときなのにあまり助けてもらえない」というのは、人生のパートナーとしてどうなんだろう?って思ってしまいます。それくらい大変な時期なので、仕方がないと思います。心が離れてしまいやすいです。
このように、厚生労働省の調査からもわかるのは、「0〜2歳の大変なときの関係性で、離婚率が変わる」ということですね。この0〜2歳の時期の過ごし方が離婚に至らないためには重要です。
ワンオペ育児が原因で離婚を考えた場面
0〜2歳での離婚が多いと分かったところで、ワンオペ育児で離婚したいと思った場面の例をいくつか挙げます。それぞれの仕事やお子さんの性格など個々の状況は異なるため、一般的な例としてご参考ください。
ママの声を見ていると、キーワードは「育児に協力しない夫」でした。
- 偏った分担の家事・育児が大変
- 救われない精神的疲労
- コミュニケーションの不足
- 経済的な負担や生活の不安
- パートナーが子どもの育児や成長に無関心
それではそれぞれの項目を、経験談とともに詳しく見ていきましょう!
偏った分担の家事・育児が大変
一番ありがちなのがこれです。家事や育児の負担が一方的に偏っており、パートナーが協力せず負担を分担してくれない、というもの。
「育児に協力しない夫」はよくSNSでも愚痴投稿を見かけますが、これには「家事に協力しない夫」も潜在しています。
見えない家事では「ゴミ出し」の話が有名ですよね。
授乳など夫がどうしてもできないことは仕方がないですが、その分、食事の配膳や下膳や洗い物くらいやるとか、お風呂の支度をするとか、「誰がやっても同じこと」をやって欲しいです。
やらない下膳を見たり、夫の洗い物をしていたりするときに疲れていると、「これがなければ仕事が1つ減るのに」って思います…。一時的な別居もアリかなって思いました。
育児をやっているつもりの夫は、気が向いたときに子どもと遊ぶだけ。正直これだと「育児に協力しない夫」と同じです。おむつ替えや食事の準備や補助、おもちゃなどの片付けなど、そういうのまで含めて育児なのに、って思います。
家にいないことよりも、家にいるのにやらない方が無駄にイライラが募っている気がします。
救われない精神的疲労
ワンオペ育児による長時間の疲労やストレスが蓄積すると、少し子どもと距離を起きたいと思うこともあります。
しかし、ワンオペ育児では「短時間でも子どもを任せられる相手」がいないわけなので、距離を置くことは難しいです。
すると、イライラしてしまったり、イライラしている自分に対して自己嫌悪したり・・・と、精神的な健康や子どもとの関係性に悪影響を及ぼしていく可能性もでてきます。
ワンオペ育児で疲労感がいっぱいいっぱいのときに、子どもと短時間でも距離を置くことができるというのは、安心感が全然違います。心の疲れをフォローしてくれる人がいるかどうかって大きいです。
そんな「心の拠り所」をパートナーに期待できないってなると、「いてもいなくても同じかも?」って思ってしまうかもしれませんね。
コミュニケーションの不足
ワンオペ育児状態であることの大変さを伝えようとしても聞いてもらえなかったり、「俺も仕事が大変」なんて返されて終了したり。
こんなことを繰り返していると、たとえ毎日、夫(パートナー)が家にいても、コミュニケーションを取ることを諦めてしまいます。
そうするうちに、考えを伝えることを諦め、意見の相違が積み重なり、パートナーとの関係が悪化していく・・・なんてことも。離婚が頭に浮かぶのも仕方がないかもしれません。
夫は「いきなり離婚を切り出された」って思っているかもしれませんが、こちらは困っていることとか散々伝えようとしました。それをスルーし続けられたので、こちらとしては「いきなり」じゃないんですよね〜・・・。
育児に仕事が重なると、互いに忙しいことでしょう。だからこそ、円滑に家庭内の仕事を進めるための話し合いは大事です。
経済的な負担や生活の不安
ワンオペ育児に限らず、育児はお金がかかります。
産休や育休に手当は出るものの、満額とはいかないことから収入が一時的に減る人も多いです。
家計のプレッシャーにワンオペ育児の閉塞感が加わることで、経済的な不安・生活への不安が増してしまうこともあります。
共働き家庭です。育休を取ることでワンオペ育児になるのは仕方ないですが、その間の収入が減ることは夫にも意識してほしいです。
普段と同じように飲み会に参加したり、趣味のものを買ったりされると、正直「自分だけ我慢している」って気持ちになってしまいます。
育休の時期は収入が減ってしまうのも不安ですよね。金銭感覚が異なるのは育児中の家庭でなくても離婚の原因に挙がるくらいですからね…。
パートナーが子どもの育児や成長に無関心
子どもの成長や変化に関心を示さず、家族としての絆や共有する喜びが欠けている場合、離婚という言葉が頭に浮かぶ場合があります。
「いやいや、子どもに関心はあるよ?一緒に遊ぶこともあるし。」って思っている人も、案外、日頃の些細なことが「無関心だな」と思わてしまう行動かもしれません。
日中はワンオペ育児状態ですが、子どもの成長が嬉しいことになっています。
でも、帰宅後のパパに「聞いて!今日、子どもが〇〇をできるよになったんだよ!」と話しても「ふ〜ん、そうなんだ」くらいの返事です…。なんだか価値観が合わないな〜って気持ちになります。
子どもの肌荒れが気になって夫に話してみたのですが「ふ〜ん?まぁちょっと様子を見たら?」と患部すら見ずに、スマホをいじりながら言われてしまいました。自分の目で見てみようとしないので、興味ないんだなって思いました。
ワンオペ育児で困っているのにこういう反応だと嫌悪感がすごくて…。視界に入らないようにしたくて、数日間の別居をしました。
小さな変化や成長に対して、「明日は自分が対応するかもしれない」という温度感で接してくれないと、2人でいる意味がないって思ってしまうのかもしれません。
離婚の理由は実はこういう小さなことの積み重ねだった、ってこと、ありますよね。
ここまでで挙げた経験談は一部の例ですが、ワンオペ育児によって離婚を考えるきっかけとなる場面としてご紹介しました。重要なのは、個々の状況に応じて適切な対話や支援を受けることです。
ワンオペ育児が原因の別居は?
ワンオペ育児中に別居に至ったとしたら、ここまでで紹介した小さなズレの積み重ねが表面化したということでしょう。
別居を切り出された側はショックかも知れませんが、「まだ離婚はさすがに…」と思い、ひとまず距離を置こうとしてくれた妥協案である可能性が高いです。
別居が一時的であるなら、この期間に理解をし、立て直すことです…。とにかくコミュニケーションをとることが第一です。
離婚を考えた場面と似ていますが、ここではワンオペ育児が原因となる別居の理由についてご紹介します。
ワンオペ育児の別居・3大理由
- 育児への負担とストレスの過剰
ワンオペ育児の負担は肉体的なものだけでなく、精神的なストレスも含まれます。精神的に余裕がないので今までは耐えられたことも耐えられなくなってしまいます。 - パートナーシップの不均衡
ワンオペ育児では、片方の親が大部分の子育て責任を負い、もう一方の親は育児に関与しないか、負担が軽くなることがあります。このような不均衡は、感情的な不満や不公平感を引き起こします。 - コミュニケーションの欠如
ワンオペ育児では、両親の間でコミュニケーションが不足することがあります。片方の親が子供の世話に追われている間に、他の親は自分の時間を持つことができるかもしれません。
このような状況では、両親の間での意思疎通や情報共有が不十分になり、相互理解が乏しくなることがあります。結果として、互いに孤立感を抱え、関係が悪化し別居に至ることがあります。
このように、ワンオペ育児が直接的な要因になるといよりは、ワンオペ育児が家庭内のバランスと夫婦関係に影響を与えるということです。
もちろん、個々の家庭や状況によって異なる場合がありますので、一般的な例として考えてくださいね。
ワンオペ育児の離婚危機を立て直すには?
ワンオペ育児が要因となる離婚について、これまで紹介してきました。
ここからは、離婚の危機に至っており、「今からやり直したい」「改善する方法はないか」「できれば離婚じゃない洗濯をしたい」と思っている人に向けて、離婚の危機的状況を立て直す方法をご紹介します。
- 産後クライシスだと決めつけない
- 「子どもと遊ぶ」以外の育児・家事をする
- 失敗しても凹まない様子を見せる
- 妻がやりたいことを叶える時間を作る
もしかしたら「自分だって我慢しているのに!」と思うパパさんもいるかもしれません。しかし、そんな人こそ注意です。
ママは「命がけで激痛を超えた上に、一時も気を抜けない状態を続けている」ということを念頭において、読んでみてくださいね。
産後クライシスだと決めつけない
「今まで注意されたことがないことをチクチクと言われる」「なんだかいちいち細かいことを言ってきて、性格が変わったんじゃないかと思う」・・・パートナーをそんなふうに思っていませんか?
免疫力も弱い赤ちゃんがいるので、今までよりも清潔にしたい(してほしい)と思ったり、やめてほしいことを命を守るために強く注意したりする変化は仕方がないことです。
また、赤ちゃんの様子が普段と違うときなどは、不安になってしまうことも仕方がないことです。
育児だけでも手一杯で家事をやる余裕がなく、泣く泣く夫に辛さを話したら「それって産後クライシスだと思うんだけど」と言われました。
産後クライシスじゃなくて単純にオーバータスク状態だということを分かってほしかったです。
いきなりヒステリックになったとか思っているかもしれませんが、元々「やってほしいな」って思っているけど仕方なく目をつぶっていただけ…ってことが多いです。
育児が生活の大半になることで、目をつぶる余裕がなくなっているんですよね。
いきなり考え方が変わったとかじゃなくて、水面下で思っていたことだから表面化していなかっただけってことですね。
パパが「ママは産後クライシスなのかも」と思っていても、本人がやると産後クライシスの症状チェック項目には当てはまらない、というすれ違いが起きるのは、このようなすれ違いが原因かもしれませんよ。
「子どもと遊ぶ」以外の育児・家事をする
子どもと遊ぶことで「自分は育児をしている」と思っているパパ、注意です。
深夜のおむつ替えに参加していますか?うんちの出たときのおむつ替えはママ任せにしていませんか?赤ちゃんのお世話をしているママに「俺のご飯は?何を食べればいいの?」って聞いたりしていませんか?
「おむつ?ミルク?どうやるの?教えて。」とか「手伝うよ」は、実はがっかりされる定番のセリフです。
なぜママが自動的に知識をつけたと思っているのか不思議です。私だって新米ママだから、必死に色々調べているだけなんですよね。
それなのに夫が「何すればいい?」って受け身になって当事者ではなくお手伝いさん感覚なのが、心の距離につながっていました。
ママたぬきも子どもがいない時と変わらない夫にイラッとして、「家事くらい自分でやってくれないと限界だ。一人の大人として自分のことくらい自分でやってくれない?」ということをまずは伝えました。
その後、家事の分担を検討するために、めちゃくちゃ細かい家事リストを挙げました。
失敗しても凹まない様子を見せる
ママに指摘されて育児や家事を始めると、思っているほどうまくいかない…というパパも多いかもしれません。
また、やってみたのに「ここが違う」「そうじゃなくて・・・」と言われてしまって、なんだかやらない方がよかったのではと思っているパパさん、いませんか?
育児を教えても「うまくいかなかったからもうやらない。」とか、ちょっと泣かれたら「ママのほうがいいみたい」とたった一度のことで投げ出されるとがっかりします。
こちらは投げ出すこともできないから、うまくいかなくても試行錯誤の連続なのに、って思います。
逆に、うまく行かなくてもへこたれずに「いつもどうやってるの?」とか「なるほど、次はそれやってみる!」って言われると、とっても嬉しいですよね!次も任せてみたくなります。
美容院に行く間、試しに子どもをパパに任せてみたら、子どもが後追いで泣いていたのに「眠かったみたいでグズってたよ〜」と言っていました。
ちょっとズレているなと思いましたが(笑)、「ママじゃないと駄目みたい」とか「泣かれるから相手をしたくない」と言われるくらいなら、それくらいのほうがいいのかも?と思いました。
妻がやりたいことを叶える時間を作る
産後しばらく(人によっては数年にわたって)は、「やりたいことが一つもできていない」「達成感がない」と感じる人も多いものです。起きている時間は9割以上が子どもの対応になるので、自分のことをやる時間は基本的にありません。
産前はドラマが好きでしたが、産後はドラマをリアルタイムで見るなんてことはできなくなりました。なんだか趣味がなくなったような感覚でした。
自宅でデザインの仕事をしていましたが、じっくりパソコンを開くなんてもう無理です!毎日育児しかやっていないので、寝る前に「今日も何もやらなかったな」と思って虚無感がある日も多いです。
産後のパパの言いがちな「今日は何をしていたの?」が禁句なわけですよね。目が話せない子どもに対応しているだけで、心身ともにヘトヘトです。
そんなママの自由時間を確保することは、ワンオペ育児状態を脱することにもつながります。
子どもを連れてちょっと外で遊んでくる、散歩してくる(もちろん、外出準備はパパがやりましょう)。外出しなくても、まずは2時間くらい、おむつ替えや授乳(ミルク)も含めてすべてやるというだけでも、ママはかなり自由を感じることができます。
ただ、いきなり「子どもを見ているからでかけて来ていいよ」と言われても、ママは困惑します。まずは「やりたいことある?」と聞いてみましょう!
まとめ
今回は、ワンオペ育児がきっかけとなる離婚について、具体的な場面の例を挙げました。
経験談は反面教師にして、現在の関係性を振り返ってみることがまずは大切です。
ワンオペ育児が原因の離婚危機を立て直すための方法として、以下の3つを復習しておきましょう。
- コミュニケーションの改善
夫婦間のコミュニケーションを改善することは非常に重要です。互いの感情や負担を共有し、理解し合うために、定期的な会話やコミュニケーションの時間を設けましょう。子育てに関する意見や希望をオープンに話し合い、協力し合う方法を見つけることが大切です。 - 育児負担の均衡化
ワンオペ育児からの脱却を目指し、両親で育児負担を均等に分担することが重要です。パートナーシップを構築し、互いの負担をサポートすることで、負担の軽減や子育ての質の向上が期待できます。スケジュールを調整し、協力して子どもの世話や家事を分担する方法を模索しましょう。 - サポート体制の活用
ワンオペ育児では、外部のサポート体制を活用することも重要です。親族や友人の支援を頼ることで、育児の負担を軽減することができます。また、保育園やベビーシッターなどの専門のサービスを利用することも検討してください。時間やリソースを共有し、両親が息抜きや自己ケアをすることができれば、夫婦関係の改善につながる可能性があります。
この3つは、ワンオペ育児からの離婚危機を立て直すための一般的なアプローチなので、それぞれの状況に合わせてアレンジしてみてくださいね。
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