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ワンオペ育児とはどこから?チェックリスト・意味勘違い理由も

ママたぬき

今日も1日中こどもの相手だ…ワンオペ育児って大変だなぁ〜

朝から夜まで休みなくこどもの相手をするのって、やってみないと分からない大変さがありますよね。産休・育休の仕組み上、どうしても日中はママが1人で育児をする「ワンオペ育児」状態になる人も多いことだと思います。

特に夕方以降の食事→お風呂→寝かしつけは、2人でもてんやわんやする「毎日の行事」状態ではありませんか?それを1人でこなしている人は大変過ぎて「たまには1人でお風呂に入りたい…」と思っても仕方がないと思います。

ワンオペママ

子どもができてから、お風呂はもはやリラックスタイムじゃない…。

とはいえ、「夜には夫が帰ってくるし…」「近所に一応、母(義理の母)がいるし…」という人は、たとえ大変であっても「自分はワンオペ育児じゃない」と思っているかもしれませんね。

そこでこの記事では、「ワンオペ育児とはどこからなのか」という疑問に答えるべく、定義や条件を確認しながらチェックしていきます!

この記事でわかること
  • ワンオペ育児とは、夫婦どちらかが1人で育児をこなしている状態のこと
  • ワンオペ育児の語源は「ワン・オペレーション」=ビジネス・仕事の世界の言葉
  • ワンオペ育児にもいろいろな家庭の形がある
  • ワンオペ育児の深刻さは10のチェックリストで確認できる
  • チェックリストで1つしか当てはまらなくても、「大変」「辛い」って言っていい!
  • ワンオペ育児の参加度の勘違いは、本人以外にも周囲からの声かけで生じていることもある
目次

ワンオペ育児とはどこから?

ワンオペ育児の定義や語源は?

まずは「ワンオペ育児」という言葉の意味について、基本を確認していきましょう!

ワンオペ育児の「ワンオペ」とは、「ワンオペレーション」の略です。もともとは、コンビニや飲食店などで従業員が1人で店舗を営業することを指す言葉として多用されていました。

ママたぬき

深夜の時間帯のファミリーレストランで、店員さんが1人でホールもキッチンもこなしている…なんて状況がありますよね。あれが「ワンオペレーション状態」です。

パパたぬき

ワンオペ状態での深夜の労働体系は、以前問題にもなっていましたね。ワンオペ状態だと長時間トイレにも行けないことがあるくらい過酷…って…あれ?もしかしてワンオペ育児もこういうこと…?

このワンオペレーションが転じて、夫婦どちらか(またはひとり親家庭)が家事や育児を1人でこなすことを「ワンオペ育児」と呼ぶようになりました。

つまりワンオペ育児とはどこからかというと、事情は様々あると思いますが、「1人で育児(+家事)をこなしている状態」であれば、ワンオペ育児状態ということです。

ワンオペ育児は国や自治体が明確な基準を設けているわけではないので、このなんとなくぼんやりとした表現に結論づけられることが多いです。そうとはいえ、家族…というか、主に配偶者の協力も助力も得ることができずに、1人で育児も家事もこなさなくてはならない状況です。ただでさえなれない育児なので体力的にも精神的にも辛いことなのは間違いありません。

ワンオペレーションって?

ママたぬき

なるほど、ワンオペ育児は「ワンオペレーション状態の育児」なんですね。…となると次に気になるのは、「ワンオペレーション」の意味です。

ワンオペママ

「私もワンオペ育児かな〜」って思うけど、ワンオペレーションってそもそもどういう状態なんだろう?どこからがワンオペレーション?

ワンオペの元になった言葉【ワンオペレーション】を英語の「One Operation」として直訳すると、「一つの作業」や「一人での運営」という意味です。ある状況で、一人で全ての作業や運営を行うことを指す言葉として使われます。

もう少し具体的に捉えるために、様々なシーンのワンオペレーションの例を見てみましょう。以下のような状況や分野があります。

  1. ビジネス
    一人で全ての業務を遂行することを指す場合。たとえば、起業家や個人事業主が一人でビジネスを立ち上げ、運営する場合に使われることがあります。
  2. 育児
    一人で子育てを行う状況を指す場合。先ほど説明したワンオペ育児も、このワン・オペレーションの概念に基づいています。
  3. 家事
    一人で家庭の仕事や家事をこなすことを指す場合。例えば、一人暮らしの人が自分で掃除、洗濯、調理などを行う場合に使われることがあります。
  4. サービス業
    一人で店舗や事業を運営し、サービスを提供する場合に使われることがあります。たとえば、一人で営業する小さなカフェや美容院などが該当します。
ママたぬき

ワンオペレーションは、どんなシーンであって「1人での作業や運営」ってことなので、体力だけでなく、自分に責任がかかってくるという精神力も求められる状況であることがわかりますね。

ワンオペ育児になる要因・理由は?

子育ては、1人では大きな負担があることだというのは広く知られているはずですが、どうして家事と育児を1人で行う「ワンオペ育児」という状況に至ってしまうのでしょうか。ここからは、ワンオペ育児の要因をあげていきます。

いろいろな事情のワンオペ育児

ワンオペ育児に至ってしまう家庭の事情はいろいろなパターンがあります。いくつか例を挙げると、このようなパターンがあります。

  • パートナーは仕事で朝早く、帰りが遅い
  • パートナーが単身赴任中
  • パートナーが土日に不在
  • 実家の協力を得られない
  • 離婚や死別によるひとり親状態
  • パートナーが家事や育児に非協力的
ママたぬき

このように、いろんなパターンはありますが、どれも「家事と育児を1人でやっている」という意味では共通してしんどいです!!

パートナーがいたり実家があっても協力を得られない場合は、さらにその要因が細分化できます。

実家が近くてもワンオペ育児になる

繰り返しになりますが、ワンオペ育児はどこからかというと、親が子供の育児や家事を一人で担当している状態を指します。そのため、実家が近くにある場合でも「実家を頼りにくい」という事情があれば、ワンオペ育児に該当する可能性があります。

下記の4つは、実家が近くでも頼りにくい状況の例です。

  1. 実家のメンバーが忙しく、サポートが限られている
    農家などの自営業だとよくある話ですね。育児のサポートに期待できないだけでなく、むしろ家事が業務として増えていくこともあります。
  2. 実家との関係が複雑で、頼むことが難しい。
    各ご家庭でいろいろな事情がありますよね…。親族とはいえ、人間関係が全て良好とは限りません。
  3. 実家のメンバーが高齢で、育児や家事のサポートが困難な状況。
    育児のサポートよりも、もはや介護が必要になりそう…というパターンですね。
  4. 実家との距離は近いが、日常的なサポートを頼むことが難しい。
    「いつも頼むのは気が引ける」という理由から、本当に困っているときに頼る程度になっている方もいるのではないでしょうか。その他にも、「育児に対する考え方が異なっていて頼りたくない」という声もSNSで見かけます。
ママたぬき

実家が近いと「それはワンオペ育児じゃないよね」って思われてしまうかもしれませんが、このように色々な事情があって【実家は近いけれどワンオペ育児】の人もいるわけです。

自分はワンオペ育児?チェックリスト

いろんなワンオペ育児の状況があることがわかったところで、「自分の状況はワンオペ育児に当たるのか」をチェックしてみましょう。

ママたぬき

人によって大変さは異なるので、「1個しか当てはまらないから大変じゃない」なんてことはありませんよ!

自分はワンオペ育児?10のチェックリスト

「結局のところ、自分はワンオペ育児状態なのかよくわからない」という人に向けて、ワンオペ育児にあたるかどうかを確認するためのチェックリストを10個あげます。当てはまるものが多ければ多いほど、【まさにワンオペ育児状態】ということですね。

  • 協力者の参加
  • 育児負担の分担
  • 時間の配分
  • 経済的負担
  • 疲労度とストレス
  • 休息と自己ケア
  • サポートの有無
  • 仕事との調整
  • 子供のニーズへの対応
  • パートナーの関与

この10項目のチェックリストについて、詳しく説明します!

  1. 協力者の参加はあるか
    パートナーや家族が育児にどれだけ参加しているかを確認します。ワンオペ育児では、協力者がほとんど参加していないか、全く参加していない状況が考えられます。
  2. 育児負担の分担
    育児における負担が一方的に一人の親に集中しているかどうかを見ます。ワンオペ育児では、一人の親がほとんどまたは全ての育児負担を引き受けている状況が該当します。
  3. 時間の配分
    育児に費やす時間が主に一人の親に偏っているかどうかを確認します。ワンオペ育児では、一人の親がほとんどまたは全ての時間を子育てに費やしている状況が考えられます。
  4. 経済的負担
    一人の親が仕事と育児を両立するために、経済的な負担を一手に引き受けているかどうかを確認します。ワンオペ育児では、一人の親が経済的な負担をほとんどまたは全て負っている状況が含まれます。
  5. 疲労度とストレス
    育児による疲労度やストレスが一方的に一人の親に集中しているかどうかを見ます。ワンオペ育児では、一人の親が育児による疲労やストレスをほとんどまたは全て抱えている状況が考えられます。
  6. 休息と自己ケア
    一人の親が自分自身の休息や自己ケアを適切に取っているかどうかを確認します。ワンオペ育児では、一人の親が休息や自己ケアの時間をほとんどまたは全く取ることができない状況が該当します。
  7. サポートの有無
    一人の親に周囲からどれだけのサポートがあるかを見ます。ワンオペ育児では、周囲からのサポートがほとんどまたは全くない状況が考えられます。
  8. 仕事との調整
    一人の親が仕事と育児をどのように調整しているかを確認します。ワンオペ育児では、一人の親が仕事と育児を両立するために困難を抱えている状況が含まれます。
  9. 子供のニーズへの対応
    子供のニーズに一人の親がどれだけ対応しているかを見ます。ワンオペ育児では、一人の親がほとんどまたは全ての子供のニーズに対応している状況が該当します。
  10. パートナーの関与
    パートナーが育児にどれだけ関与しているかを確認します。ワンオペ育児では、パートナーが育児に関与せず、一人の親がほとんどまたは全ての責任を負っている状況が考えられます。

あくまでもよくあるチェック項目として挙げたものなので、この他にも国や地域性などの文化的な背景によって異なる場合があります。

ママたぬき

これらは一般的な項目ですので、個別の状況によって異なる場合もあります。項目に当てはまらなくても、1人で担う部分がほとんどで大変な人は十分「ワンオペ育児」状態だと思います。

ワンオペ育児じゃない?勘違いの理由

ワンオペ育児状態であることをパートナー(夫)に相談しても、「うちはワンオペ育児じゃない」と勘違いされた返答が来てしまう状況の人はたくさんいます。
ワンオペ育児の意味が勘違いされるのはなぜなのでしょうか?よくあるのが下記の3つの理由です。

  • ワンオペ育児という言葉の意味に目がいってしまう
  • 妻(家族)の声ではなく、周囲からの声に耳を傾けている
  • 家事・育児の見えない仕事に気づけていない
ママたぬき

それぞれについて詳しく説明していきます!

ワンオペ育児という言葉の意味が気になってしまう

「ワンオペ育児」という言葉は、意外と人によって受け取り方の違いがあります。実際は言葉の意味よりもその大変さについて目を向けられるべきなのですが、残念ながらその言葉の意味が気になってしまうことで会話が進まないことにもつながります。

例えば、ワンオペ育児状態であることを夫に相談しても、ママが一人で家事・育児をやっていて大変だという気持ちを汲むのではなく「それはワンオペ育児とは言わない」と言葉の意味の話に変わってしまった、という経験をした人もいるのではないでしょうか。

ワンオペママ

「ワンオペ育児状態で大変だから早めに帰って来てほしい」と話したら、夫から「ワンオペ育児って言われると自分が何もしていないみたいだ」と言われました…。

ママたぬき

ワンオペ育児だと言われることが嫌なら、「ワンオペ育児という言葉の意味を勘違いしているのではないか」と整合性を探すのではなくワンオペ育児と言いたくなるくらい家事か育児が大変なんだな」と捉えてほしいですね。

パートナーの口から「ワンオペ育児」という言葉がでたら、その言葉の意味を気にして「勘違いだ」と否定するのではなく、「ワンオペ育児だと言いたくなるくらい大変なんだな」と捉えることから始めることをおすすめします。

まずは大変な気持ちを受け止めることが、ワンオペ育児の解決につながります。

周囲からの声で参加度を勘違い

ワンオペ育児の勘違いが生じる原因には、本人だけでなく周りの環境が影響している場合があります。

「休日に子どもと遊んであげてるなんて、いいパパですね!」
「ミルクをあげているなんて、イクメンじゃないですか〜」
「お風呂に一緒に入っているんですが!ママも助かってるでしょう」

少し育児の話をしたことでこのような反応をされ、ママはそんなに助かっていない事実に目を向けずに「自分は育児に充分に参加している」と勘違いしてしまうことにつながります。

パパたぬき

ん?なんで?参加してるでしょ?

ママたぬき

ワンオペ育児状態で、育児に疲れているママはこんな風に思っているかもしれないよ、ってことです。

  • 休日に子どもと遊んでいる
    一時的な遊びの相手をしていることと、日常的な育児の負担は異なります。遊んでいるだけでは授乳やおむつ替えや夜泣きなどの日常の対応の大変さを分かっていないだろうなぁと思われているかもしれません。
  • 時々ミルクをあげている
    ただ単純に「ミルクをあげる」ということをやるだけでは、ミルクの間隔や量を管理したり、哺乳瓶の用意・片づけなどを含めた<ミルクをあげる>という行為全体を任せている状態には入らない、と感じられている可能性が高いです。パパが自分で調乳をしているのではなく、ママが作ったミルクをあげている場合は言語両断です。
  • お風呂に入れている
    育児のさまざまなタスクの中でも、お風呂を担当している、というパパは多いかもしれません。お風呂を入れるにしても、服の用意やお風呂後のスキンケアも含めてやってほしい、と思っているママは多いです。

家事・育児の認識の勘違い

家事には「見えない家事」が数多くあるというのが少しずつ知られてきました。

例えばゴミ出しにしても、ゴミ出しの曜日や出し方の確認・各所のゴミ集め・ゴミの分別の確認・ゴミを一つにまとめる・ゴミを収集場所に置いてくる・ゴミ袋の在庫管理…と、見えない作業がたくさんあります。

ママたぬき

家事や育児に参加していても、この見えない部分をやっていないことで「やってもらえていない=やっていると勘違いしている」と思われているかもしれません。

まとめ

今回は、ワンオペ育児とはどこからなのか、定義や語源、チェック項目、勘違いが生じる理由を確認していきました。改めて記事の概要をまとめておきますね。

記事の振り返り
  • ワンオペ育児とは、夫婦どちらかが1人で育児をこなしている状態のこと
  • ワンオペ育児の語源は「ワン・オペレーション」=ビジネス・仕事の世界の言葉
  • ワンオペ育児にもいろいろな家庭の形がある
  • ワンオペ育児の深刻さは10のチェックリストで確認できる
  • チェックリストで1つしか当てはまらなくても、「大変」「辛い」って言っていい!
  • ワンオペ育児の参加度の勘違いは、本人以外にも周囲からの声かけで生じていることもある
ママたぬき

ワンオペ育児とはどこからなのか、分かりましたか?自分の状況がワンオペ育児なのか確認したかった人の参考になっていたら何よりです!

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